浄化法(クリヤ)が必要な理由。

みなさん、ヨーガには「浄化法」というものがあるのをご存知でしょうか?

私は日本で最初ヨガをやっている時は、そんな物があるとは全く知りませんでした。

オーストラリアでTTCを受けたときですら、教科書には載っているもののサラッとしか触れられず、記憶の片隅に追いやられているような分野。

しかし、今となってはヨーガの実践において欠かすことの出来ない分野となっています。


「浄化法」


さて、まずどんなものを想像しますか??

浄化、浄化・・・デトックス。何か綺麗に掃除するイメージですね。

さて何を綺麗にするのでしょうか?


ヨーガでは私たちは人は何かしら不純な物に包まれていると考えられています。

普段から食事を摂取すれば便として残渣が出ます。尿も出ます。粘液が溜まれば痰が出るし、目にゴミが入れば涙が出ます。こんな風に通常私たちの身体は自然な浄化作用が起こっているのです。


これらの機能が最適な状態で働いていれば良いですが、必ずしも完全な状態は難しいとも言えるでしょう。私自身も幼い頃から便秘がちで悩んでいました。(むしろ以前は便秘であることに気付いてもいませんでしたが・・・)ひどい時は便秘の腹痛と生理痛が重なって救急車で運ばれたことも・・・。。


ヨーガの実践において、例えば便秘の例をとってみると・・・

大腸への便の貯留によって横隔膜の動きが制限され、呼吸法が上手く行かない。

アサナも前屈のパフォーマンスが下がる。

精神的にも便秘の時は眠気が強かったり、仕事に集中できないこともある。


私の場合はさらに、朝の眠気が強いことでコーヒーを飲む→よけい便秘になる→慢性的な眠気になる。。。との悪循環。

さらに最近「ウンログ」というアプリで排便状況を記録していたら、気分の落ち込みや疲労度と排便の調子の悪さが完全にリンクしており、気持ちが元気に戻って来た時は面白いくらいに快便マークがついていました。。

こんなにも消化器官と精神状況は関連しているのかと実感。また呼吸法を行っていても、骨盤底の引き締めが上手く行かなかったり、胸部の開きが制限され苦しく感じたりとパフォーマンスが明らかに下がっていることも感じました。


ヨーガの実践を行うにあたり、まずは浄化法にて身体を整えること、心を整えておくことというのは非常に大切であることを身をもって実感しています。


ヨーガの文献においても、浄化法(クリヤ)は呼吸法の前に記載されていたり(HP)、初めに記載されてしまう(GhS)ほど重要なものとして扱われています。


代表的な浄化法は6種類(シャットクリヤ)

1)目・視神経の浄化(トラタク)

2)喉から鼻までの気道上部の浄化法(ネティ)

3)頭蓋から肺までの浄化法(カパーラバティ)

4)胃までの上部消化管の浄化法(ダウティ)

5)腹筋の内蔵を浄化(ウディヤナバンダ)

6)下部消化管、特に直腸から S 状結腸の浄化法(バスティ)


これらは上記の身体的な部分の浄化とともに、エネルギーラインの浄化や、精神的に抑圧された感情を解放してくれるなどの効果も持ち合わせています。

これらのことを行って心身をある程度整えることで、ヨーガの実践をより深めることが出来るのです。ヨーガの実践といってピンとこなくても、毎日排便がある状態の方がその日スッキリした気分で過ごせるのはすぐに想像出来る方が多いのではないでしょうか?


私は1)〜5)までは何らかの方法で日常生活に取り入れています。全てを毎日行うわけではないですが、その時に整えたいものを選択して行っています。

昨日はトラタカを取り入れたヨーガクラスを行いました。

今後少しずつ他の浄化法についても、実践含めご紹介していければと思います。



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