インド留学記:オンラインFRROもやっぱりFRRO
FRROとは、Foreigner Regional Registration Officeの略称で、インドへ180日以上滞在する外国人は必ず申請が必要な外国人登録のことです。
インドへの留学や仕事で長期滞在する際に必要となります。
またこの申請はインドへ入国してから2週間以内に申請する必要があり、遅れた場合は罰金が科せられます。
このFRROの登録は、インドにて生活する際の大きな関門でもあります。
基本的に、必要書類を持って待ち時間が長いことで有名なFRROオフィスを訪問することが必要です。2017年にディプロマ留学した際にも、朝10時前に到着したにも関わらず、順番がきたのは午後2時過ぎ。職員さんのお昼休憩も長いです。
…そしてその日に終わらず再訪問。
そういうことが平常運転のFRROです…
しかし今回は違いました!
なんとインド政府が2018年2月12日よりFRROオンライン申請を開始していたのです。
これにより直接FRROを訪問する必要がなくなったのです。
サービス開始時は、デリー、チェンナイ、ムンバイ、バンガロールの4都市のみだったそうですが、現在プネーもサービス範囲内。
何とも朗報…!!!今回は順調にいけるかもしれない!!!
早めに終わらすことができるかもしれない!!!
と、かすかな希望もつかの間…
結局今回も綱渡り、罰金までのカウントダウン…
締め入り時間10分前での、滑り込みセーフとなりました。
e-FRROの登録手順
1. ユーザー登録
2. ユーザー認証、IDナンバーの取得
3. 必要事項の記入
4. 書類のアップロード
5. 在学証明書(Bona fide certificate)の作成:パスポート、ビザ、現住所の証明、入学許可書
6. 学部長へ警察署申請への願い届け
申請に必要となる書類
・ パスポートのコピー×2
・ ビザのコピー×2
・ 入学許可書×2
・ 寮の契約書(寮長サイン入り)
・ C-formへの入力事項を手書きで記入した用紙、証明写真
・ 300 RSの支払い証明書(大学内での銀行で支払い)
基本的には、大学の学部オフィスがe-FRROサイトからユーザー登録やIDの取得、必要事項の記入、書類のアップロードなどを代行してくれます。
そしてFRROのIDナンバーを記載した「在学証明書」を作成。
印刷した「在学証明書」は、学部長のサインも必要となります。
学部長が万が一出張などで不在の場合は、時間がかかることに…。
その後は、留学生センターにて上記必要書類を揃えて提出。
担当者がC-formを入力・申請を行ってくれるため、記載事項をダブルチェック。
そうして申請が完了となりました。
後日メールアドレスに進行状況の連絡があるようなので、本当の完了はFRROからのメールによるということになります。
しかし…なぜ申請がこんなに期限ギリギリになってしまったのか…
・ 学部オフィスの混雑:インド人の学生さんもこの時期は入学手続きを完了しなければなりません。しかしオフィスの担当者は1人。ヨーガ学科だけでも20人分の手続き、他の学科生もいるなか1人の担当者が全ての申請をさばいています。(1人30分程時間を要す)
その忙しさの絶頂の中に割り込むのはかなりの困難。
毎日オフィスに行っては「明日」と言われ、翌日約束の時間に行くと「後で」と言われ、後になって約束の時間に行くと「こっちは忙しいんだ!もう3日も昼ご飯を食べてないんだ!君の手続きはまだ時間があるだろ!」と目をぐりぐりさせながら怒鳴られる…。心がぽきんと折れそうになります。
・ e-FRROサイトの凍結:「在学証明書」の作成には、まずe-FRROサイトからユーザーIDを取得する必要があります。今回e-FRROサイトが開かなくなりIDがゲット出来ない状況2日…オフィス担当者がFRROに電話し、FRROより「確認するので少し待って」との返答。
オフィスで3時間待つが復旧なし。結局翌日に再度電話し復旧、IDゲット。
このようなインド事情からは、忍耐力の相当なアップグレードがはかれます。
・ 停電:停電によりパソコンやネットが使用出来なくなる。
・ 印刷のための移動:基本的に必要書類は自分でコピーしなければなりません。学部オフィスはその辺りは融通をきかせてくれますが、留学センターは断固として代行コピーサービスなし。これも、あれもと追加でコピーが必要と言われるたびに、片道徒歩10分かかるコピー機エリアまで往復しなければなりません…。さすがに3往復目は嘆願したら手伝ってくれましたが…。
結局オンライン申請といえども、ID取得や入力までに長時間待ち、最後は時間に追われながら書類を集め、結果としては期限内にどうにかセーフという、インドの平常運転の中での申請となりました。
とはいえ、FRROに出向き、丸一日(場合によっては再訪問)かけて申請を行っていたことを考えればかなり楽になっているように思います。
教訓:
FRRO申請はオンラインで可能となったが、時間に余裕をもって行うべし。
すべては忍耐力を鍛える練習の一貫だと開き直る。
常に待ち時間を有効に使える本やアイテムを持っておく。
やっと料理を少しずつ始めました。
お米の炊き方のコツをクラスメイトに教えてもらい、少しずつ上達してきています。ちょっとお粥気味なっているので、もう少し水と火加減の調整が必要ですが…。
そしてインドのお豆腐を試してみましたが、思ったよりも良い感じです。
豆の味こそ薄いですが、食感は「固めの木綿」と思えば悪くないかなと。
なんだか少しずつですが、心にも余裕ができて、愉しくなってきています。
多分…どうにかやっていけそうかなという気持ちが出てきました。
来週からはガネーシャお祭り。しっかりインド文化に触れてみたいと思います。
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