2022年11月〜12月インド再訪 インド・ヨーガ協会編

インド・ヨーガ協会/Indian Yoga Associationとはヨーガ組織の自主規制団体で、インドの首都デリーに本部があります。2008年に故BKSアイアンガ氏の元で設立され、今はシュリーシュリー・ラヴィシャンカル氏が運営協議会の会長、ヨーゲーンドラ・ハンサジーが運営審議会の会長を務めています。このIYAとはヨーガの各系譜/ヨーガ研究所/スクール等を取りまとめる業界兼自主規制団体に当たります。今日本でもよく知られる全米ヨガアライアンスの本家インド版でもあります。



インドで約2年を過ごしたカイヴァリヤダーマ研究所のCEOスボード・ティワリ氏は、このIYAのSecretary General/事務総長でもあります。今回カイヴァリヤダーマ研究所への訪問時にスボード氏とIYAの現状や、来年IYAでインターナショナル・インターンとして働くことについての話をさせていただきました。

今回は事前挨拶としてデリーにあるIYA Secretariat OfficeとIYA PrCB OfficeとIYA PrCBへ訪問してきましたので、その一部を紹介していければと思います。



IYA Secretariat OfficeはIYAのメインオフィスにあたります。IYAの目的はヨーガの現代的応用やその普及と発展です。具体的な役割は1)今まで別々の流派/系譜として交流が少なかったヨーガグル達(ヨーガの師)や各種ヨーガ研究所/教育機関/スクール等が一致団結して協力しあうこと、2)ヨーガグルと言われるインドでもトップクラスのグル達/審議会メンバー/各種ヨーガ研究所/教育機関/スクール等/ヨーガ・プロフェッショナル/ヨーガ・ボランティア等が直接つながれる機会を提供することがまずその中核となります。1)は横のつながり、2)は縦のつながり/ヒエラルキーとも言えるシステムです。



IYAでは各種ワークショップ/コース/研究事業、ヨーガ教育機関の認定や加盟、資格試験に関わる業務(IYA PrCB)、ヨーガ教育プログラムにおける共通のシラバスやガイドラインの作成、メンバーシップ制度の運営等を行なっています。

今ではIYAの支部がインドの各州に置かれており26支部となっているとのこと。州ごとの地図も作成中とのこと。今後国際的にもIYA支部を作っていきたいとの話をしていました。IYAの規模が拡大してきていると実感しました。

そしてIYAの中核ともなるLeading Instituteは46校、インド国内のIYA提携校は140校、インターナショナルのIYA提携校は10校 (2022年12月現在)とのこと。インターナショナルでシンガポール、マレーシア、台湾などのスクールがすでに加盟をしています。


IYAが提供しているヨーガ・コースは現在3つ、Foundation Course50時間/Certification Course200時間/Advance Certification Course500時間があります。提携校はこのシラバスに沿ってコースを運営しますがコース内容の8割をIYAシラバスにて構成し、残りの2割を機関独自の内容で提供することとなります。

そのためコース参加者としてもIYA提携校を選ぶことにて8割はIYAが規定するカリキュラムを履修することができ、これはプログラムの内容の質の維持/均一化にも繋がります。せっかくヨーガ・コースを受けてもアナトミーしかやっていない!ヴェーダンタしかやってない!なんていう偏りを防ぐことができるのです。

そしてこのCertification Course200時間はインド政府AYUSH省YCB認定ヨーガ資格に対応しており、IYAのシラバスに沿ったプログラム履修(CC200h)によりYCB Yoga Wellness Instructorの試験受験レベルの内容をカバーすることになります。このYCB試験は今日本でもYCB PrCBである「全日本ヨガ検定協会」により運営されています。またインドのPrCBを通じてオンラインで受験することも可能です。


このIYAの各種コースのシラバスの内容はカイヴァリヤダーマ研究所のディプロマコースのアドバイザー/ムンバイ大学客員教授等/IYA Standing Academic And Accreditation CommitteeであるDr. ガネーシュ・ラオ氏が作成しています。このシラバスの内容を共有しているスクールであることは、ヨーガを学ぶ場所の選択肢としてインド国内では得に外せない部分になっています。


他にも様々なことを説明いただきましたが、まずは今回のIYA訪問により今後日本をはじめインド外にも提携校が増えていくこと、そして共通のシラバスでヨーガのコースが運営されること、それがヨーガ環境の向上につながるのだと現地で肌で触れることで再確認することになりました。

この貴重な経験をもとに、今後の活動、そして来年のインターンへ向けて準備を進めていければと思います。

またこれらの情報を徐々にYouTubeでも発信していければと思います。


皆様良いお年をお迎えくださいませ。

来年もよろしくお願いいたします。

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