ご飯、味噌汁、ヨーガ
やや久しぶりにブログを更新します。
先月の愛知県常滑でのワークショップ、今月の東中野でのクラスを通して色々なことを感じ、学ばせていただきました。
その中の一つとして、参加者の方から「続けることが大切と言っても、なかなか覚えられないし、自分でやると出来ないし難しい。」との声がいくつかありました。
自分自身のヨーガ(ここでは技法について)の練習を振り返ると・・・
5年前 ヨーガのスタジオに通うようになる。週に1〜5回程度。自宅での練習はなし。
3〜4年前 オーストラリアでヨーガコースを受ける。時折スタジオにてクラスを受ける。
自宅での練習は、気がついた時に30分程度。週2〜3回。
2〜3年前 インドで毎日ヨーガクラスへ通う。1日2クラス通うこともあり。自主的な練習も週4〜5回程度は継続。
2年前 帰国後、日本のヨーガクラスに時折行く。自分のクラスを初めてからは、クラス前2週間は必ず自主練習を毎日行う。
1年前〜ほぼ毎日朝に20分〜1時間程度の練習を行う。休日は90分〜2時間程度。定期的なヨーガクラスには行かず、ワークショップや座学のクラスには参加。
5年前のヨーガをクラスへ行きながら行っていた頃と、現在とでは大きな差があります。
インドはヨーガを学ぶ目的で行っていたこともあり、毎日続けることはある意味容易です。
注目すべきは、5年前、およびここ1〜2年前だと思います。両方がここ日本での生活の中で、ヨーガをどう取り入れているかです。
5年前は、ヨーガはクラスへ行って行うものであり「時間があれば」「他に予定がなければ」「気が向けば」行う、ある意味イベント的なものでした。
2年前からはヨーガをお伝えする機会も多くなったこともあり、自主的な練習が増えました。
現在は「時間をつくりながら」「予定があっても」「気が向かなくても」行っています。それはヨーガの練習が心地よさを与え、全体のバランスを整えくれること、その日を気持ちよく過ごせることに非常に大きく影響することが体感として分かって来ているからだと思います。
今は生活の一部であり、なくてはならないなのです。
もう一つ言えること。それは練習の内容がよりシンプルになっていることです。
5年前は毎回違う先生のクラスへ行ったり、新しい内容を求めていました。
現在はほぼ毎日同じメニューを、淡々と行っています。
しかし毎日感覚は違いますし、今まで気付かなかった力みを発見したり、自分自身の状態がよりクリアに分かるように思います。
食事に例えると、5年前のヨーガは「ステーキ」的なもの(細かい部分は除いて例えとして)
現在のヨーガは「ご飯と味噌汁」のようなものだなと思います。
ステーキは、ある意味魅力的な存在です。でも、毎日食べると飽きるでしょうし、消化不良を起こすでしょう。そのうちに「もういらない」「見たくもない」となるかもしれません。
一方、ご飯と味噌汁は豪華さはないものの、毎日食べても飽きないですし、消化不良も起こさずに日々私たちの健康を下支えしていてくれます。たまにはパン食を食べたくなることもあるでしょうが、ないと物寂しい。時にはお粥にする必要もあるかもしれません。でもきっと一生食事の基本からなくなることはないでしょう。
現在のヨーガの練習はその味噌汁を、インスタントから、熟成みそに変化させていっているような感覚です。
同じことを行いつつも、「質」という意味において進化していっています。
みなさんにもそんなヨーガとの付き合いをしていって欲しいと心から思います。
そのためにはまずは無理せず1日1つの技法を、3分でも5分でも良いので行ってみることではないかと思います。その経験から何かしらの感覚や変化を感じること。その経験や考察を深めてみること。
それはヨーガアーサナ(いわゆるポーズ)に限らず、呼吸法、瞑想、浄化法であったり、哲学を意識してみることであったり。まずはどれでも興味のあること、自身が必要と思うことからで良いと思います。
その習慣が必ず次のステップに繋がっていくと信じています。
いつも思うのは、クラスへ来てくださる皆さんの、ヨーガへの真剣さや「学ぼう」という姿勢。私の予想を上回る真剣さに、そんな方達と一緒にヨーガが勉強できる嬉しさとともに、こちらも半端なことは出来ない!と毎回心引き締まる思いです。
今月末はタイにて仏教および伝統的ヨーガを深めるべく勉学して来ます。
ぜひまた次のクラスでお逢い出来ればと思います。
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