移ろいの色、遥かなる眼差し展

先日友人のご親戚の作品展が京王プラザホテルで開催中とのことで伺わせていただきました。作品展の名は「移ろいの色、遥かなる眼差し展」

ホテルのロビーギャラリーに、2名の作家さんの作品が2フロアに渡り展示されています。

小川泰生さんの作品紹介に関する文章が非常に印象的だったので、紹介させていただきたいと思います。

以下抜粋

「自分が都市に住む一人の人間である前に、自然界に存在する小さな一生命体であるという当たり前のことを実感したことがあった。その経験を機に人間の中に潜在的に存在する動物的感覚や原始的な感覚、またはそれを通して得られるものをイメージし作品化している。現代社会に慣らされてしまったために表に出てくる術を失い、奥深くにうずくっている人間が野生を生きていた頃の感覚、過去を受け継いでいる感覚といえるだろうか。それはせわしく過ぎていく情報過多の現代生活の中では退化しているかもしれないが、今だからこと人間が人間という生き物(動物)らしくあるために必要なものに思えてくるのだ。」

この文章を読んで、小川さんの作品とヨガも全く同じだという印象を受けました。

人間の奥深くの部分、本能的な部分、さらにはそのもっともっと奥の本質的な部分。

現代社会では表面ばかりが強調され、奥深くにうずくまっているものをキャッチする感覚が退化しているように思います。


小川さんの作品は、水彩画を蝋で覆う手法を用いているということで、どの作品もとても柔らかく、穏やかで、忙しい日常の中で忘れがちな人の奥深くにあるその平和な感覚をふっと思い出させてくれるような力を持っているように感じました。

もし同じような感覚を共有できれば嬉しく思います。

ぜひ新宿にお立ち寄りの際は覗いてみてください。


会期:4月1日(金)〜9日(土)

時間:10時〜19時 最終日は16時まで

会場:京王プラザホテル 本館3階ロビーギャラリー


http://www.keioplaza.co.jp/event/%E7%AC%AC%EF%BC%92%E5%9B%9E-ks%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88-%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E6%B3%B0%E7%94%9F%E3%83%BB%E4%BC%8A%E8%97%A4%E5%92%B2%E7%A9%82%EF%BC%8F%E7%A7%BB%E3%82%8D

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