インド留学記: ガネーシュ・フェスティバル
ガネーシャ・フェスティバルは、ヒンドゥ教のガネーシャ神を称えるお祭りで、特にインドのマハーラーシュトラ州において盛んにお祝いされます。
その規模は数あるインドのお祭りの中でも特に盛大なお正月祭り「ディワーリー」と並ぶほど。
8月末〜9月初めの新月の日から満月の日にかけて続くロングスパンのお祭り。
今年は9月2日から13日朝まで続き、ファイナルを迎えました。
日本では考えられないような超ロングスパンのお祭りです。
ガネーシャ神は、シヴァ神とその妻パールヴァティの間の息子であり、その顔が「象」であることで知られています。
「知恵の神」としても有名ですが、何か新しいことを始める時や、「困難を取り除き福をもたらす神」として慕われているようです。
ガネーシャ・フェスティバルでは、お祭り前から町中が大小さまざまなガネーシャ神の像で溢れ出します。
人々は、マーケットでガネーシャ神を買い求め、または自分で手作りします。
私のお友達も手作りガネーシャ神を飾っていました。
自宅の神棚へガネーシャ神を祀り、さらにそれぞれ工夫をこらし豪華絢爛に飾ります。
ちなみに…見ることはできませんでしたが、ガネーシャ神は目隠しをして自宅や寺院に持ち帰り、お祭り初日の夜に目隠しが取り除かれるとのこと。
お祭りは10日間続きますが、クラスメイトによると家々によって祀る神が微妙に変化する様子。
例えば、「うちは、3日目からパルヴァティ神よ。」「うちはガウリ神も祀るわ」「うちはガネーシャ神一筋よ!」のように、お好みに合わせてアレンジ可能な様子です。
お祭り中は、ガネーシャ神の好物と言われる「モダック」というお菓子が特にお供えされるよう。ココナッツやお砂糖が中に入った蒸し餃子です。
初めての味でしたが、とても美味しかったです。
最終日には、ガネーシャ神は神棚から運び出され、太鼓隊の行進とともに川に向かい、人々から取り除いた障害とともに川に流されるというクライマックスがあります。父シヴァ神と母パルヴァティのいるカイラーシュ山に帰るとも信じられているようです。
地元新聞によると、最終日の行進を24時間かけて行う場合もある様子。しかも去年は26時間?!?!
相当数のガネーシャ神が川に流されるので、最近は環境問題の面からも人口の池が作られそこに沈められることもあります。
また最終日に全員が川に向かうと大混乱が起こるので、地域によっては7日目に川に向かうなど、微調整があるようです。祭式の型はあるものの、この臨機応変なところにインドの寛容さを感じます。
お祭りの期間中は、プネーでは今年で31回目となる「プネー祭り」に訪問。
インドの様々な種類の踊り、和太鼓の演奏(少しインド的になっていましたが…それもまた素晴らしかったです)などを鑑賞。
インドの家庭のガネーシャ神のデコレーションは、自分で描いた絵を添えたり、ガウリ神に手作りサリーを着せたり、花、スイーツ等々、家ごとに個性的で楽しくなります。
太鼓隊は男性が中心ですが、女性も参加出来るとのこと。
来年は練習から参加するかもしれません笑。
お祭り中は大学も休講日が沢山。少しゆっくりすることが出来ました。
現在のMAコース、さすが初年度とあって色々と波乱がおき始めています。
クラスの授業内容への不満、言語の問題(マラーティ、ヒンディ、英語…)言語は私以外の生徒さんも色々と要望ある様子…。
不満を直接学部長に訴える生徒、それに反して「なぜそんなこと言うのか」という生徒、先生側も「学部長に言うのではなく、まず自分に直接言ってくれ!」など様々…
クラス当初はほぼ全員でお昼を食べていましたが、今は少しグループが細分化しはじめてきています…。
ガネーシャ神様…どうかこの嵐が上手く治まっていきますように…
「ガンパティ・バッパー・モーリヤー」
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