プネー大学IDYイベント「心の安定のためのヨーガの重要性 」by マンマット・ガローテー博士4話

穏やかな心やヒューマニティーの向上のためにはヨーガが必要です。

ヨーガは人格の5つ全ての側面、身体、心理、感情、社会、精神に作用します。

そしてその中心にあるのは心理です。

ヨーガの実習というのは、身体的なものでは決してありません。心身相関の実習といえます。


最後にどのように実習をすればよいかを説明します。

今日は簡単な実習の例を紹介します。

まずはアーサナ/ポーズの実習です。4つくらいのアーサナ実習を、日々の習慣として行いましょう。これはあくまでも「心」のために行います。心が私たちの敵なのですから。ヨーガの実習は背骨の柔軟性を高めます。背骨が健康な人は、全てにおいて健康であると言えるくらい重要です。背骨には体中の神経が通っているのですから。アーサナの実習はダイナミックなエクササイズとは目的が違います。

そしてシャット・クリヤー/浄化法です。カパーラ・バーティですね。これらの実習は量ではなく、質が重要です。

そしてプラーナーヤーマ/呼吸法です。コントロールした吸気であるプーラカ、呼吸の保持であるクンバカ、コントロールした呼気であるレーチャカで呼吸を制御します。

クンバカでは静止した状態に止まります。

そしてダーラナーやディヤーナといったメディテーションの実習を行います。呼吸の流れに意識を向けましょう。

マントラチャンティングを行なっても良いです。どのようなマントラでも良いです。もし自分の唱えたいマントラがなければ、無理に行う必要がありません。メディテーションの実習として呼吸に意識を向けると良いです。

そしてリラクゼーション・テクニックなどがあります。シャヴァーサナやマカラーサナの実習を行いましょう。アーサナを静的に行うことだけが重要なのではありません、必ずアーサナのリラクゼーションのポーズを行いましょう。


このように様々な実習を組み合わせて全体的に毎日実習を行うことで、心が安定していきます。心が安定すれば、心の平穏を感じられるでしょう。

心が平穏であれば5つの人格の側面が統合されていきます。これがヨーガの必要性です。


心の中の平穏を感じられれば、それを周囲と共有することができます、そうすることで周囲が平和になり、地域が平和になり、世界全てが平和になるでしょう。

ヴェーダのメッセージにはVasudhaiva Kutumbakam/ वसुधैव कुटुम्बकम्/ヴァスダイヴァ・クトゥンバカンという言葉があります。世界は一つの家族であるという意味を持っています。


まずは自分の5つの側面、H:Health 健康,U:Unity 繋がり,M:Maturity 精神の十分な発達,A:Austerity/ Tapa 規律に沿った生活, N:Neutrality 中立状態を成長させていきましょう。今日は特に健康についてみてきました。

一人一人が真摯なヨーガ実習を継続することによって、世界全体を平和な一つの家族にしていきましょう。


以上、簡易的ではありますが今回のプネー大学IDYイベントでのマンマット博士の講義の概要となります。マンマット博士がディレクターを務めるLonavala Yoga Instituteの取り組みについても今後折を見て紹介をしていきたいと思います。

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