プネー大学IDYイベント「心の安定のためのヨーガの重要性 」by マンマット・ガローテー博士2話

それでは前回続きとして、

人間の5つの側面について考えてみましょう。

これら5つは、身体的、心理的、感情的、社会的、そして精神的な側面です。


身体的側面とは肉体のことです、

心理的側面とは思考、考えることです、

感情的側面とは、感情的に動揺するような状況に直面した時にどのように対処するかということです、

社会的とは、社会においての振る舞いです、

そして精神的側面というのは喜びや、幸せという感覚、慈悲の気持ちなどが含まれます。これは宗教的なことではなく、より一般的な誰にでもあることなのです。

この5つの側面が統合されたものが人間の人格を構成しているのです。


それでは、この5つの側面全てにアプローチして、そして全てを統合する方向へ向けていってくれるツールが何かあるでしょうか?

そうです、ヨーガです。


人は人格の側面が完全に統合された状態にある時、心が落ち着き平和な状態です。

ではなぜ私たちは問題に直面し苦しんでしまうのでしょうか?

そこには敵がいます、その敵はマインド/マナス/心と呼ばれるものです。

心が原因で、私たちの成長が阻まれるのです。

心を上手く取り扱う必要があります。


ではどのように心を扱えば良いのでしょうか?

そのためには私たちの人格の5つの側面に関する3つのポイントを押さえる必要があります。以下に3つのポイントを示します。


1) 部分と全体の関係

2) 部分と部分の関係

3) 全ての要素が対等であるということ


1つ目では、5つの要素それぞれが、他の全ての要素と関係しているということです。例えば身体的要素は、他の心理、感情、社会、精神面全てに関係しています。他も同様です。

2つ目は、5つ全ての要素がお互いに相互関係にあるということです。例えば身体面は感情面に影響を与えますし、また感情面も身体面に影響を与えます。

3つ目は、全ての要素はそれぞれ全て同じように大切であるということです。

私たちはすぐ身体的側面の肉体的な部分にばかり目がいってしまいますが、そのほかの4要素も同じように気付く必要があります。


これら全ての要素がバランスよく統合された状態が、理想的な人格と言えます。これは私(マンマット博士)が言っているのではなく、全ての伝統文献が一様に語っていることなのです。

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