ヨガの基本 アシュタンガヨガ
アシュタンガヨガとは、約2500年前に聖者パタンジャリによって説かれた、インド哲学におけるヨガの根本聖典「ヨーガ・スートラ」の中で説かれる、サマディ(解脱・悟り)に至る八つの教え支則教えのことです。
私たちが普段ヨガのイメージを持っているのは、この八つの中の3番目のアサナにあたる部分だと思いますが、実はアサナはこのようにヨガの道の中のほんの一部分を構成するに過ぎません。
八支則
1.禁戒Yama(ヤマ):他人や物に対して、するべきではない行動。
非暴力Ahimsa(アヒムサ) 肉体、言葉、思考において暴力をふるわない。
正直Satya(サティヤ)嘘をつかない、偽らない。
不盗Asteya(アステーヤ)盗まない、必要以上に取らない。時間なども含まれる。
梵行Brahmacharya(ブラーマチャリヤ) 欲望や快楽に余分なエネルギーを使わない。
不貪Aparigraha(アパリグラハ) 執着しない。
2.勧戒Niyama(ニヤマ): 自分に対して、するべき行動。
清浄Shaucha (シャウチャ) 体と心を清潔に保つ。
知足Santosha(サントーシャ) 足るを知る。いまあるものに満足する。
精進Tapas(タパス) 鍛錬、精神修行。
読誦Swadhyaya(スワディヤーヤ) 聖典、教典を用いて学びを深める。
神への祈念Ishvarapranidhana(イシュワラプラニダーナ) 至高の存在へ自己を受け渡すこと。
3.坐法Asana(アサナ): ヨガのポーズ、姿勢 身体のコントロール。
4.調気法Pranayama(プラナヤマ): 体内エネルギーの調整。思考のコントロール。
5.制感Pratyahara(プラティヤハラ): 感覚の制御。五感による外部からの刺激を引き離す。
6.集中Dharana(ダラナ):意識を安定させ、完全に一点に留めること。
7.瞑想Dhyana(ディヤナ):集中の対象を持たない、静謐な精神状態。
8.三昧Samadi(サマディ):悟り、解脱。
全ては8の三昧にたどり着くための修行の道です。
よってアサナだけではなく、他の修行も意識して生活していくことこそがヨガと言えます。
アサナのポースが出来る出来ないといったことに執着せず、今の状態を受け入れ、日々精進していくことが大切なのです。
このことを少し頭の片隅に入れておくだけで、ヨガがより深いのもになっていくと思います。ぜひ参考にされて下さい。
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